保育はお子さまの命に関わる仕事です。
ピノキオ幼児舎が大切にしていること、それは 『 気づき 』 。
どれだけ危険の種や芽に気づいて、それを取り除くことが出来るかです。
当園は複数の園がある利点を生かし、ひとつの園が見つけた
危険の種や芽を共有することで、各園の気づきの向上に努めています。
また、何よりも大切なお子さまの安全を守るため、ピノキオ幼児舎本部スタッフが園を訪問し、
保育環境に目を光らせると共に、園と一緒に安全を高めています。
ひとりの職員の“気づき”から安全サイクルはスタートします。
その気づきを確認(Check)し、対策を講じて修正(Action)を試み、個人での修正が難しい場合には、
園全体の課題と捉えて計画(Plan )を立て、その計画を実行(Action )に移し、
実行した結果を評価(Check)してさらに改善(Action)していく。
気づきを基にどのような対策を講じるのか。どのように行動に移すのか。
安全サイクルとは、職員全員が主体的に参加する恒常的な活動であり、追い求めるテーマでもあるのです。
重大な事故に直結してもおかしくない、一歩手前の突発的な事象やミス。
それがヒヤリハットです。
文字通り「ヒヤリ」としたり「ハッ」としたりする出来事全てを指します。
ピノキオでは、子どもが関わるヒヤリハットを「子どもが教えてくれているもの」と受け止めます。
発生してしまった事故が、無傷の事故になるのか、
軽微な有傷の事故になるのか、重大な事故になるのかはその時の「運」に他なりません。
そのヒヤリハットを見逃すことなく改善していくことで、
再発を防ぎ大きな事故が起きる可能性を限りなく低くすることが出来ると考えます。
子どもたちが教えてくれるヒヤリハットは、
予防の観点から考えると後手に回っていると言わざるを得ません。
何故ならば既に起こっているからです。
では先手としては何が出来るでしょうか。それが気づきハットです。
気づきハットという言葉は、ピノキオ幼児舎の委員会活動の中から生まれた造語で、
危険の種に気づくための「危ないと感じた環境」と、
安全を維持している声かけや行動に気づくための「職員の真似したい行動」にわけられます。
安全は、自然に維持されるものでは無いということを認識し、
ひとりひとりの職員が行ってくれている、安全を保つための行動や言葉がけに気づき、
それを共有することにより、ひとりひとりの職員の質の向上にもつながります。
「あたりまえ」だと感じていることが、実は有り難いことであるということを認識し、
「ありがとう」と伝えることで、安全を保つための良い行動や、
良い言葉がけが広がっていくと考えています。